なな

「名無し草の微睡み」

 

名無し草は根も葉もない孤独を抱きかかえて

興味無い今日を寝過ごす

ありふれた絶望はかさを増す

捏造した一時停止ボタンで精神を止め

睫毛を伏せまるくなる天邪鬼

生きてるように死んでいる

 

不愉快な生物は無限大で有限だから僕はまだ反逆者

雑音を根強く

 

傍から僕を見る毎晩毎晩

高低差に塞ぐ毎朝毎朝

探していたんだ

あの時の気持ちを

 

憂いが満ちて

涙を飲み干した嵐の後に目を向けて

手繰り寄せたひたすらに

 

空洞が僕を愛した

フィクションに支配されたこの生活で

空洞が僕を愛した

空洞しか僕は愛せなかった

愛は空洞であった

連なる胡散臭さに失笑した

愛は空っぽであった

不意になだれ込む甘さを理屈で固めて

明日もまた僕は僕に成り果てる

泡沫のように

そうして

目星をつけたまま星になる